ピアノとウェルビーイング研究所設立記念シンポジウム(静大祭 in 浜松)

11月11日・12日両日、静大祭とテクノフェスタが静岡大学浜松キャンパスで開催され、本研究所は、テクノフェスタに並行して、11月11日午後、同キャンパス佐鳴会館1Fホールにて「ピアノとウェルビーイング研究所シンポジウム」を開催しました。当日のプログラムは以下のとおりです。

プログラム

プログラム

第1部では、所長安永より研究所の概要についてご紹介したのち、「静岡県のピアノ産業とピアノの未来」と題して、座談会を行いました。登壇者は、河合楽器製作所ピアノ事業部ShigeruKawaiピアノ研究所主監の三浦広彦さん、冨田ピアノ代表取締役の冨田健さん、今出川ハンマー製作所代表取締役の今出川寛さん、浜松ピアノサークル代表の和田善尚さん。

河合楽器製作所竜洋工場冨田ピアノ今出川ハンマーのそれぞれの見学レポートを本研究所のホームページのActivityの項目に掲載しています。また、和田さんは、当ホームページ Interview「ピアノとわたし」(7)をご覧ください。

座談会「静岡県のピアノ産業とピアノの未来」(左から三浦さん、冨田さん、今出川さん、和田さん。)

座談会「静岡県のピアノ産業とピアノの未来」(左から三浦さん、冨田さん、今出川さん、和田さん。)

ピアノに関わるお仕事を続けてこられたお三方のお話は、含蓄に富み、また驚かされることがたくさんありました。図らずも、ピアノサークル代表を除くお三方は、同年生まれ。ピアノが斜陽産業になりかけた頃にピアノの業界に従事されるタイミングであったようですが、それぞれ、誠実に仕事に取り組まれ、天職として続けてこられたという点で共通しています。若い世代を代表してピアノサークル代表の和田さんが登壇し、ピアノ産業やピアノ文化へのエールの思いを語っておられました。本シンポジウムには静大TVが取材に入りました。座談会の様子が遠からずアップされると思います。貴重な記録を映像に残していただくことができ、所長としても嬉しく思います。

第2部は、動画によるコンサートです。竹内彩佳先生(美作大学)のショパン演奏、齋藤絵里子先生(浜松学院大学)のチェロとのアンサンブル演奏、後藤友香理先生(静岡大学)のピアソラや本学教員の長谷川慶岳先生の作品の演奏を大画面で楽しみました。それぞれの先生方の演奏動画は素晴らしいものですが、シンポジウム会場に、プロのピアニストに弾いていただけるような状態の良いピアノが置いてあれば、と思わずにはいられませんでした。

竹内彩佳先生の演奏

竹内彩佳先生の演奏

齋藤絵里子先生の演奏

齋藤絵里子先生の演奏

後藤友香理先生の演奏

後藤友香理先生の演奏

コンサート終了後、今出川さんが会場にご持参くださったピアノのハンマーやアクションを、間近で見ることができました。

(左)フェルトとピアノハンマー (右)今出川さんご持参のハンマーとアクション

(左)フェルトとピアノハンマー (右)今出川さんご持参のハンマーとアクション

本シンポジウムの直前に、浜松ピアノサークルのミニ・コンサートが開催され、こちらには用意した資料が足りなくなりそうな勢いで、来場者が詰めかけてしました。

挨拶するサークル代表の和田さん

挨拶するサークル代表の和田さん

学生たちは、鳴りにくい鍵盤もある、ペダルを踏むと大きな雑音の出る佐鳴会館のアップライト・ピアノで演奏したのです。サークル代表の和田さんによるニコライ・カプースチンのプレリュード4番と23番、大芝さんによるJRの各駅の発着のメロディー、本多さんによるショパンのバラード1番の演奏など、会場は大いに盛り上がりました。

和田さんの演奏

和田さんの演奏

大芝さんの演奏

大芝さんの演奏

本多さんの演奏

本多さんの演奏

残念ながら、シンポジウムが始まるまでの15分のインターバルの間に、聴衆は減ってしまったのですが、シンポジウムに残ってくださった聴衆の方々は、実に熱心に聞き入っていました。楽器の街、ピアノの街浜松ならでの熱気であったようにも感じました。

11月4日の静岡キャンパスでの「ピアノとウェルビーイング研究所シンポジウム」に続けて「ピアノとウェルビーイング研究所の設立記念シンポジウム」を無事開催することができたのも、各方面の皆様方のご協力あってのことでした。心より感謝申し上げます。

(文・安永 愛)