ピアノとウェルビーイング研究所シンポジウム(キャンパスフェスタin静岡)

11月4日・5日両日、静大祭とキャンパスフェスタin静岡が開催され、本研究所は、キャンパスフェスタin静岡のイベントの一環として、11月4日午後、「ピアノとウェルビーイング研究所シンポジウム」を開催しました。当日のプログラムは以下のとおりです。

当日のプログラム

当日のプログラム

第1部では、所長安永より研究所の概要についてご紹介したのち、ピアノについての講演が3件行われました。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「ハンマークラヴィーア」の緩徐楽章のパッセージをフォルテピアノとモダンピアノで弾き分けた動画を示しながら、ピアノのメカニズムの違いやそこからくる音楽表現の違いについて明らかにされた美作大学の高久新吾先生の発表。

(左)フォルテピアノとモダンピアノの演奏比較のテーマで講演される高久先生 (右)フォルテピアノの構造について説明される高久先生

(左)フォルテピアノとモダンピアノの演奏比較のテーマで講演される高久先生 (右)フォルテピアノの構造について説明される高久先生

アマチュア・ピアニストとしての作家アンドレ・ジッドのピアノとの関わりや音楽観(特にショパン観)について、ショパンの前奏曲1番の録音も取り上げつつ論じられた西村友樹雄先生の発表。

(左)ジッドとピアノについて発表される西村先生 (右)ショパン「前奏曲1番」聴き比べ

(左)ジッドとピアノについて発表される西村先生 (右)ショパン「前奏曲1番」聴き比べ

そして坂本龍一とのコラボレーションの経験のある原瑠璃彦先生による「坂本龍一のピアノと庭」の発表が行われました。

(左)坂本龍一のピアノと庭のテーマで発表する原先生 (右)原先生の発表スライド

(左)坂本龍一のピアノと庭のテーマで発表する原先生 (右)原先生の発表スライド

来場者とも活発な質疑応答が交わされました。

質疑応答

質疑応答

第2部は3名のピアニストによるコンサートです。本研究所の竹内彩佳先生(美作大学)、後藤友香理先生(教育学部)の演奏動画を会場の大スクリーンに映し出し、動画コンサートを楽しみました。竹内先生の動画はショパンの「幻想即興曲」「英雄ポロネーズ」などお馴染みの作品が含まれ、後藤先生の動画は、静岡県立美術館のロダン館や、ハリストス教会で収録された演奏・映像が生かされたもので、本研究所メンバーでもある長谷川慶岳先生の作品を楽しむこともできました。

(左)竹内先生の演奏動画 (右)後藤先生の演奏動画

(左)竹内先生の演奏動画 (右)後藤先生の演奏動画

最後は、服部慶子先生(教育学部)が、手短なレクチャーののち会場のピアノで、なかなか聴く機会のない邦人のピアノ作品を演奏してくださいました。

服部先生の演奏

服部先生の演奏

多くの方々のご協力により、シンポジウムは非常に充実したものであったと自負しております。キャンパスフェスタin静岡のパンフレット20000部に掲載されていた本シンポジウムですが、学園祭の中での開イベントとしては敷居が高かったのか、来場者数が思ったように伸びなかったのは、残念でした。

シンポジウム開催後、研究所初めての懇親会を開催。初対面のメンバーも多かったのですが、音楽という共通項があってすぐに打ち解け、多様な話題を楽しみました。

(文・安永 愛)