ピアノの森

10月21日に、はままちプラス(新浜松駅高架下)にて、「サステナブル×五感イベント ピアノの森」が開催されました。このイベントは、北海道のシンボルツリーでもあり、ピアノの響板としても使用されているアカエゾマツをフューチャーしたもので、アカエゾマツについての展示やレクチャー、アカエゾマツの香りに包まれながらのピアノ・ミニコンサート、アカエゾマツグッズの販売、音楽にまつわるワインやぶどうジュースの試飲など、盛りだくさんの企画です。

アカエゾマツのアロマ・ディフューザー

アカエゾマツのアロマ・ディフューザー

アカエゾマツの苗木

アカエゾマツの苗木

音楽にまつわる様々なワイン

音楽にまつわる様々なワイン

ちょうど、浜松ジャズ・ウィークにあたり、浜松駅前には、大きなステージが準備されていました。私は、残念ながらイベント開始直後の10時台しか「ピアノの森」イベントに参加できなかったのですが、天気にも恵まれ、人出が増えてきそうな雰囲気に満ちていました。

浜松ジャズウィークのステージ

浜松ジャズウィークのステージ

「ピアノの森」イベント会場に到着しますと、アカエゾマツの良い香りが漂ってきました。ヒノキの香りに甘さが加わったような、そんな心地よい香りです。大型ディフューザーによってアカエゾマツの精油から香りが拡散されているのです。心地よい香りに心惹かれて、早速、会場にてアカエゾマツのルームフレグランスを買いました。

イベント開始の10時半から、農林水産省農林水産政策研究所主任研究官で、一般社団邦人Pine Grace理事事務局長の土居拓務さんが、アカエゾマツについてのレクチャーをしてくださいました。

レクチャーする土居拓務さん(左) 質問する浜松ピアノサークル代表の和田善尚さん(右)

レクチャーする土居拓務さん(左) 質問する浜松ピアノサークル代表の和田善尚さん(右)

アカエゾマツは家具などの木材としては使用しにくいものの、香りや薬効、抗菌効果などがあり、動物や人間の健康福祉増進につながります。適切な間伐によって森の環境を保つとともに、間伐材を有効活用することができます。Pine Graceでは、さまざまな背景を持つ会員の方々が、自然の恵に注目し、サステナビリティにつながる活動をされています。「ピアノの森」は、Pine Graceの活動の一環なのです。

「ピアノの森」のイベントを知ったきっかけは、今年の9月4日に、ヤマハ株式会社本社でのヤマハ技術ポスター展にてピアノとウェルビーイング研究所の出展を行った際に、社員の神田一郎さん(知的財産部I・企画推進グループ主事)がお声がけしてくださったことです。神田さんは、社員としての仕事とは別個に、アロマテラピーやソムリエの資格も取得され、音楽を楽しむ環境作りにつながる活動をされています。良い香りの中で音楽を聴く、ワインと共に音楽を楽しむ。そんな場所を作り出したい、という思いから独自の活動をされ、Pine Graceのイベント「ピアノの森」を企画されたのです。

まさに、「ピアノとウェルビーイング」を実践していらっしゃる神田さん。その目の付け所、行動力には、とにかく脱帽です。神田さんとのご縁で、「ピアノの森」では、本研究所メンバーで浜松学院大学で教えていらっしゃる斎藤(山本)絵里子先生がミニ・ライブを開催されました。「ピアノの森」のチラシに神田さんのはからいにより、本研究所のクレジットも入れていただき、ありがたいことでした。

当日の様子を一部ですが、浜松ケーブルテレビが収録していますので、こちらをご覧ください。

ピアノとウェルビーイング研究所としても、こうした試みとコラボレーションしていければと考えています。

(文・安永 愛)